MASTERチャーリーです。
日々、「中小企業経営危機救済コンサルタント・自己破産させない本舗」として、
法人・個人問わず借金解決の相談に乗ってます。
先日まで19,700円で販売していたマニュアルを無償配布してます→ https://noneed-jikohasan.com/lp
昨日の相談者の方
・会社経営者(仮称Tさん)
・業種は物販(アパレル卸売業)
・債務総額1億3千万円
・月々の支払いは約90万円(一部リスケ済み)
Tさんは最初に「うちは銀行に協力してもらってリスケしました」と仰る。
僕は、リスケは何ら協力でもないばかりか、
銀行を永遠に儲けさせるシステムだという事をご説明しました。
そして、そのTさんの会社の売上の7割を占める得意先の回収サイトは90日と長め。
つまり売上が上がって、実際に現金になるのは3ヶ月後。
会社全体の売上が落ち込みながらも、今まで返済を続けてきたものの、
先月の返済がかなりギリギリの状態で支払ったそうで、
もう今月はどうあがいても返済できないとの事で僕に相談されました。
Tさんの話を聞けば、、、
「いや~、会社を潰さない(返済を続ける)為に色々やりましたよ。」との事。
闇金まがいのところにも手を出したり、
「潰れかかった会社と互いに約束手形を振り出して、それから受け取った手形を銀行で割り引いたり」
融通手形というやつです。
ここでは説明は割愛しますが、
融通手形は企業にとっては麻薬の様なもの。
一度始めるとまた同じ事を繰り返す様になりがちです。
企業がこれをする様になると、もう末期症状です。
「今年に入ってからずっとこの様な状況です。」
毎月運転資金がショートしていたそうです。
「銀行に追加融資もお願いしたけれど断られました。」
先ほど、「銀行に協力してもらってリスケした。」との事でしたが、
銀行が本当に協力の意志を示すなら追加融資を持ち掛けてくるはずです。
この時点でTさんの会社は既に銀行に見切りを付けられている事に気付かなければいけません。
そして、とどめの事件が起こります。
見知らぬ男が、Tさんの会社の在庫商品を定価の50%で15万円分買いたいと注文が入ったそうです。
僕も(業界は別ですが)メーカー営業をしていたので分かりますが、
卸売業が定価の50%で販売できるというのはかなりの利益になります。
しかも現金だそうです。
藁にもすがる思いで現金が欲しかったTさんはその話に飛びつきました。
そして、それから注文が続けて入る様になり、
15万円が20万円、20万円が35万円、、、数度の取引の度に金額が上がり、
50万円程度の注文が月に2~3回入る様になりました。
そんな取引が半年ほど続いたある時、その男から大きな商談を持ち掛けられます。
「定価の35%で売ってくれるなら、今ある在庫の3分の2を引き取りたい。」
Tさんの心は揺らぎました。
その時のTさんの会社の在庫は約6,000万円です。
3分の2という事は、Tさんの会社の在庫が4,000万円の現金に変わるという事です。
ただし、この取引には条件があって、
代金の支払いは納品日から1週間後にして欲しいとの事だそうです。
Tさんの会社で、創業当時から長年連れ添ってきた専務と経理部長は難色を示したそうです。
でも、Tさんは現金欲しさと、半年間現金取引してきた相手だからと信用して、
その条件を受け入れたそうです。
Tさんはすぐに商品を出荷して入金を待ちましたが、
1週間経っても振り込まれませんでした。
心配した経理部長は興信所に依頼して、その男の会社を調べましたが後の祭り。
その筋では有名な詐欺師だったそうです。
Tさんはそれだけでも瀕死の大ダメージですが、
その後、大きな商談を持ち掛けてきたり、
新たな儲け話を持ち込む人や、倒産に向けて商品を預かる、といったような怪しい輩の出入りが多くなったそうです。
ちなみにTさんの会社の経理部長とはTさんの奥様です。
あの時、奥様の直感で「怪しい」とされた判断は結果的に正しかった事になりますので、
やはり異性のパートナーの存在は大切です。
Tさんは心が荒み周囲にあたり散らし、
奥様は「あなたが世間知らずだから」と叱責する様になり、
そして結局は離婚されたそうです。
Tさんはこう話されてました。
「借金がかさんでくると、付き合う相手の人相がどんどん悪くなります。
ビジネスの調子が良い時の相手は、目つきが鋭くても、根本的な部分は穏やかな面々ばかり。
ところが、倒産が眼の前にやってくると恐ろしい顔つきの人達が会社にやってくる。」
僕も経験がありますが、
倒産が近付くと、死臭を嗅ぎ付けてハイエナが群がる様に、
危険な空気を漂わせた人達が集まってきます。
Tさんは自己破産をしようと(これも僕と同じ)弁護士事務所に駆け込みましたが、
費用も数百万円単位でかかるし、社会的制裁などデメリットも多い事を知り、
他に良い方法はないかと模索していたところ、
僕のブログにたどり着きました。
僕はひと通りのスキームをご説明させていただき、
「一晩だけ考えさせてください」との事でしたが、
深夜(明け方)に「僕達と契約したい」と連絡をいただきました。
世の中には人の弱みに付け込んだり、ありもしない美味しい話を持ち掛ける悪い輩がたくさんいます。
心理状態が平時なら気にもかけないのですが、
有事の時は心もブレやすくなっています。
いつも言ってますが、お金は単なる物質です。
お金が無いくらいで命までは取られません。
だったら無いなら無いなりの身の処し方をマスターして、
堂々と「無い宣言」をすれば良いだけです。
そうすれば平常心で人間らしい普通の生活が送れます。
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